いのちの尊さ

ポテト

2010年12月27日 01:09




      「先生、はよ帰ろい! ホームルームとかよかけん!」


      「おいおい、よかたね~、特別何もないけん、終わります」



ハチの巣を突っついたように、教室を次々とあとにする少年達
7月20日 1学期終業式の日 2年1組の教室のいつもの風景




      「 ・・・・・・ が、死んだ 」




7月21日 昼に担任からかかってきた電話に、体が震えた




       夜中に、友人達と中型バイクでツーリング中、事故死





低く流れる読経の声   黒服列   照りつける太陽  折りヅルと一緒につるされたオートバイの玩具

泣きじゃくる女子高生  無神経にバイクに二人乗りノーヘルで乗り付ける少年達  それに怒る同級生





  どこか、遠い事のように見つめていたにもかかわらず、今でも目に焼き付いて離れない光景




2学期、机の一つに花瓶が置かれ花が飾られた     教室の一番後ろの壁には写真




    教室から笑顔が消えた 

   「あの時、ホームルームで注意していれば・・・」  と担任の先生



   「数学は俺が教えてやるけん、お前は他んとば教えやんぜ~」

           隣の席から話しかけてくる声を今でもはっきり覚えている



高校時代を振り返る時、よみがえる悲しい思い・・・・・・







  また、こんなことを経験しなければならない子供達が ・・・・・・ 同じ母校で





20数年前は当事者、今は高校生の娘を持つ親の立場



       命の尊さを伝えていかなければならないと思う








 

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