2011年02月17日

ポテト的主張

   あるところに、オッチャンがいました



  いつも何処か人の輪から外れていて、無口で、でもニコニコしていて

  私が犬の散歩をしていると、いつも

  
         「ポチ、ポチ icon64

    と犬を呼んでいました  犬が変わっても、名前が違うと私が何度教えても・・・




     なんか変わり者で、目立たない存在だけど 憎めないオッチャン








        オッチャンが病気で突然亡くなりました










  
     数年後、地区では7月に大雨が降ります   



     今までに経験したことのないような大雨が





   見事な景観だった棚田





山林の中を通る水路、そこに流れ込んだ落ち葉が詰まり、水があふれ棚田は押し流されました








  崩れた田畑が一望できる高台で、自然の猛威に茫然と立ちすくむ人々


   その中の一人がつぶやきました



     「◎◎しゃんな、どげん夜中でん大雨の降ると、

                      北向き谷の水路ば開けに行きよったばってない・・・」



     「もし、あん人ん生きとらしたら、こげなこつには なっとらじゃったかもしれん」






     皆、亡くなって初めて あのオッチャンの存在の大きさに気付いたのでした







 いま、農業 ・・ 中山間地の農業も あのオッチャンと同じ存在になろうとしているんじゃないだろうか



ウチの村は俗にいわれる『限界集落』

   若い人がいなくなり、小学生の以下の子供がいる家庭は我が家だけ

   兼業農家と高齢者の農家が多い


 トラクターやコンバインが入らないような棚田が多く、機械化が難しい

       10年後を考えるとかなり耕作放棄される棚田が増えると思います






   もしTPP加盟となれば、それはさらに加速することになるでしょう








私たちの年代では、小学校・中学校の社会の時間に日本の水田の多面的役割について学びました


     豊かに水の張られた田んぼは多種多様な生物を育み、ダムの何倍もの雨水を蓄え、
     気候の急激な変化がないようにする緩衝材の役割もある


        その仕組みは失われつつあります



田んぼが減ったって、豊かな森があるじゃないか!   といわれる方もありかもしれません


  私もそう思っていました

  私の地区から見える景色は見渡す限りの杉林





  父達の世代、高度成長期に植林されたもの  人工的な森です


林業されてある方に聞きました


   「杉は根が浅く、土を抱え込む力が弱い」   と・・・


ニュース映像でよく見る土砂災害の現場、

杉が根こそぎ流れて来ているのは、このせいなのかと思い知らされます




近年、木材の値段の下落で林業を営む人々も減りました

また採算が合わないので台風による倒木もそのままになっている山が多く見られます



    林業も状況は一緒なのです


こんな状況なのに、今までと同じ自然環境が続く・・・維持できると思いますか?



   この数年、梅雨の雨の降り方が極端になってきていると感じます

   梅雨明け後の極端な日照り続き・渇水 ・・・ なんかおかしくなっていると・・・



地球規模の環境の変化もあると思います

  でも、それを緩慢にしてくれていた里山の荒廃も無関係じゃないと思うのです



TPP関連の報道を見てみると、

 「農業の構造改革を  大規模農業化を推し進めて・・・」

とか解説者の方がハンコ押したように言ってましたけどそれってどういうことなんでしょう?



 農業の効率化を図るならば、機械化進めにくい山間部は見捨てられるのは自然な考えです


でも、平野部だけで下流域だけで農業できるんでしょうか?





   「TPP参加となっても、ウチだけは生き残っていける農業を目指す」



           なんて事を言っている人を見て、笑ってしまいました



   大きな環境の変化の中で、ウチだけ私だけ大丈夫なんてありえません





     上流域の荒廃で、治水機能が失われることによる洪水・渇水

     TPP景気による産業の発展・都市部への人口集中による水不足





      容易に考え付くことです


  


   それでも『ウチだけは』が出来るのかやって見せてください! と言いたい






TPP加盟が全くダメなこととは思いません

でも、何も大事なことは話し合われないまま参加を急ピッチで推し進めて行こうとする政府の姿勢に、

  疑問・・・いえ嫌悪感すら感じるのです




何が大事なことか?

個人個人が考えるべきなんじゃないでしょうか




   一人の農業者として、子供達の親として ちょっと意見を述べさせていただきました

 
      ポテト
















    








同じカテゴリー(思いのたけ)の記事画像
買っていただく嬉しさ♪
子供達のために?
境界線
ブログって・・
次の世代へ
西から
同じカテゴリー(思いのたけ)の記事
 買っていただく嬉しさ♪ (2012-10-25 00:20)
 子供達のために? (2012-10-18 00:38)
 境界線 (2012-09-04 01:35)
 ブログって・・ (2012-01-14 20:40)
 次の世代へ (2011-11-13 22:13)
 西から (2011-03-31 01:04)

この記事へのコメント
『幸せって何だっけ?何だっけ?』

ほんと、子供達とこの国の 将来を考えると、夜も眠れません。
Posted by さだきち at 2011年02月17日 01:28
大作!有り難うございますm(_ _)m


外務省側は、6月までに参加するorしないを決めるのであって・・・・その後、数年かけて対策を練り上げる!?的な答えでした!


話しになりません(>.<)
Posted by きのこ村 at 2011年02月17日 07:29
日本の本来あるべき姿が失われていきつつある気がします。。
Posted by anego at 2011年02月17日 10:32
ブログって、ちっちゃいことかもしれませんが、ネットの広がりは凄いです

ブログしてなかったら、皆さんとは出会えなかったし

今日も何人もの人に、ブログ見てますって言われました。

ちっちゃいことかもしれませんが、現実、事実を伝えるツールとしては最高かと


ブログを書くことが、国民理解に繋がるなら、こんな素晴らしい行動は他にはないと思います。
共に頑張りましょう
Posted by ボビー at 2011年02月17日 18:54
いろんな記事で見ていましたが、このブログで少し理解できた気がします。ありがとうございます。
Posted by 髙木髙木 at 2011年02月17日 19:09
   ☆ さだきちさん

コメントありがとうございます
本当に、何が幸せだろうと考えてしまいます
GDP順位上がっても、お金があっても安心して食べられる食料と暮らしていける場所・環境がなければそう思えないんじゃないでしょうか

こんな偉そうなこと書いておきながら、実際どうすればいいのか私にはよくわかりません
子供達のためにできること、真剣に考えなければいけませんね


   ☆ きのこ村さん

農水省への殴りこみ?? お疲れ様です

私なりに思うことを、書かせていただきました
長文乱筆でスミマセン

この国の首相は中国、外相はアメリカからの出向でしょ!?
外国と政治献金貰ってる大会社のことしか考えられないんでしょうか


   ☆ anegoさん

自然と人間界の中間に住んでると、本当に『あるべき姿』が失われていると感じます
農業・里山と人との絆を結ぶ活動『おおにし農業小学校』を行っているヒデさん、鶯西地区 あんな活動をやるべきなんだと思いますね


   ☆ ボビーさん

ボビーさんも多方面での働き掛け、お疲れ様です

ボビーさん達のブログを見て、私も思っていることは素直に書かなければと思いました
会社のシガラミも、スポンサーの圧力も受けず、本当の事が書けるブログは最高の情報発信ツールなのかもしれません
22日に黒木でもTPPの勉強会があるそうなので行ってみようと思います

政治家聞く耳持たないんだったら、他の皆に聞いてもらいましょう!!


   ☆ 高木さん

コメントありがとうございます
詳しい情勢も数値もわかりませんが、肌で感じることを書かせていただきました
稚拙な文章で恥ずかしい限りですが、少しでも思いが伝わればと・・

こちらこそ、ありがとうございます!
Posted by ポテトポテト at 2011年02月17日 23:25
22日はくま吉も行くつもりです
Posted by くま吉 at 2011年02月18日 16:18
鳥肌立ちました

絵文字なにもうてません
Posted by オタフク at 2011年02月18日 19:53
   ☆ くま吉さん

勉強せやんですね!
よろしくお願いします


   ☆ オタフクさん

そんな・・・・・・風邪ひいてませんか?(^^ゞ
Posted by ポテトポテト at 2011年02月18日 22:55
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。